丁稚のオータです。
ハンバーグ・ステーキは日本生まれの洋食であるという仮説を検証してウン十年(て、まだ数ヶ月か?)。また、面白いものをネットで見つけたのでご紹介します。
といっても、フード関連のサイトではなく、なんと、アメリカの『AnimeSuki』という、文字通りアニメ大好きオタクたちのサイトでなんです。
『美鳥の日々』という日本のアニメをテーマにしたフォーラムがあって、そこで、メンバーのだれかが英訳したセリフ(字幕)をめぐって、ちょっとしたかわいい議論があったのです。スレッドのタイトルが『Why Seichi doesn't translate 'hanbaagu' as 'hamburger'...』、つまり、『セイチがハンバーグをハンバーガーと訳さなかったそのわけ』
その発端となった議論というのがこれ。アヤセという女の子のセリフについて、メンバーの二人の訳が微妙に違っていたんです──
《Seichi-Fansubs: "When we get home, I'll make you hanbaagu with all my love!"
Anime-Empire: "I'll make you my special love-filled hamburger after we go back!"
Comments: Laziness? why put down "hanbaagu" in the subtitles? I knew she probably meant hamburger, but many would probably be confused.》
訳します。
《Seichi-Fansubs: 「おうちに帰ったら、愛情たっぷりハーバーグ、作ったげる!!」
Anime-Empire:「おうちに帰ったら、スペシャル・ラブ入りハンバーガーを作ったげる!!」
コメント:めんどくさかったの? なんで「ハンバーグ」って訳したの? 彼女はハンバーガーの意味で言ったと思うんだけど。みんな、こんがらがっちゃうと思うよ。》
つまり、コメントを書いた人(alnorthというアメリカ人)は、ハンバーグというのはハンバーガーの日本語読みに違いないと思いこんでいる。だから、ここでアヤセはハンバーガーを作って上げると言っているのに、なんでわざわざ「ハンバーグ」なんて日本語読みをそのまま残したんだい? みんな「ハンバーグ」と「ハンバーガー」は違うと思って混乱するだろうというわけだ。
ま、我ら日本人にすれば、大好きな恋人のために家に帰って料理してあげるのは決してハンバーガーではなく、ハンバーグですから、訳が正しいのはSeichi-Fansubsであって、Anime-Empireは間違っているということはただちにわかります。
言いかえれば、ハンバーグなるものがアメリカでは一般的ではない、さらにいえば、ほぼ存在しない料理だということが、ここからでもわかるわけです。
さて、このあとの、アニメオタクたちの議論がとっても面白いんです。アメリカ人ばかりじゃなく、ドイツ人、韓国人、シンガポール人など、多様な国のアニメオタクを巻き込んでのハンバーグ論争、そして日本料理論争にまで発展するのです。
というわけで、この続きはまた。
※URLを書いておきますので、興味ある方はのぞいてみてください。
http://forums.animesuki.com/showthread.php?t=14556
オータ
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