丁稚のオータです。
以前、旅行中のパリで見かけた面白いものの話をしますと予告していましたが、こんなにアップが遅くなってしまいました。
さて、
その面白いものというのは、ステック・アッシェ、ないしはビフテック・アッシェなるものです。
下の写真をご覧いただければ一目瞭然。これ、ハンバーグ・ステーキのパテじゃないんでしょうか? フランス語で「アッシェ(haché)」とは「挽き肉にした」という意味があります。とすれば、商品名もそのまま「挽き肉ステーキ」ということになります。
このステック・アッシェが、パリのスーパーの食品売り場にご覧のように、各種がたくさん売られているのです。
さっそく買い求め、アパートに帰って家内に料理をしてもらいました(写真の一番下)。
まさに挽き肉ステーキで、つなぎも何もありません。たんに挽き肉をこねて小判状に固めてあるもの。よく焼いて肉汁とスパイスだけでいただきましたが、それほどまずくはありませんでした。
パリのレストランやブラッスリー、ビストロ、カフェ、どこに行きましても「ハンバーグ・ステーキ」なるものはメニューにはありませんでしたが、ブルターニュ風クレープのお店のメニューには、この「ステック・アッシェ」は載っておりました。どのようにして食べるのか、オーダーすればよかったのですが、クレープが食べたくて入った店でしたので……。すんません。
家内に聞いたところ、アイルランドのダブリンのスーパーにも、このステック・アッシェにそっくりなものがたくさん売られていたそうです。
思うに、ヨーロッパでハンバーグ・ステーキに相当するものとは、やはりこういったツナギの入っていない挽き肉ステーキでしかないということでしょうか。
とすれば、わたしたちが子どものころから慣れ親しんでいる日本のハンバーグ・ステーキとは、やはり日本オリジナルといいますか、日本人が独自に進化発展させた挽き肉ステーキの一種ということになるのでしょう。
日本人って、面白いなあ。
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