丁稚のオータです。
以前、さるテレビ番組でイタリアの方が「イタリアにはハンバーグ・ステーキなんていう料理は存在しないのに、なぜ日本のレストランには“イタリアン・ハンバーグ”なるものがあるのか!?」と怒り半分で話していたというトピックを書いたことがあります。
ところが、妻が持っていた『10分でできるイタリア家庭料理』というレシピ本に、なんと、カリブ風ハンバーグステーキという料理が載っていたではありませんか!
いったい、こ、これは……。
著者はイタリアの方で、日本向けに書かれたものでもないらしいです。ということは、ハンバーグステーキはやっぱりイタリアの家庭料理として存在していた?
そう言えば、かつて、熊木団長の友人がイタリアでホームステイしていたときに、お父さんがハンバーグステーキを作ってくれたという話もありました。
ところが、この妻のレシピ本のページをしげしげ見つめてみると、イタリア語の料理名があり、それが“Hambarger alla mode del carib”となっています。ハンバーグステーキではなく、ハンバーガーなのです。これって、いったい?
というナゾはさておき、さっそく妻に作ってもらいました。
妻いわく──牛挽肉とみじん切りのパセリのみで、ツナギはなし。かなり強火でカリッと焼いて、トマトソースとケッパーを加えて軽く煮込んで作ります──だそうです。
食すと、ハンバーグステーキというよりは、ビーフステーキに近い“肉肉しさ”。ケッパー入りのソースがまさしくイタリアンという感じで、とてもおいしかったです。
日本のハンバーグステーキそのものではありませんが、親類という感じでしょうか。
それにしても、ハンバーガーってのは、イタリアの人は、こういうタイプの挽き肉ステーキのことをそう呼ぶということなのでしょうか。
引き続き、調査続行です。
オータ